暑い夏も過ぎ、実りの秋がやってきました。写真は、東京大神宮に干されている稲穂です。
神様にお供えするための小さな田んぼより、神職と巫女が稲刈りをしたものを天日に干して自然乾燥をさせています。
「かけ乾し」といい、穂先を下にして干すことで、茎に残っていた養分をお米に集め美味しいお米にするそうです。
収穫した稲穂は、10月17日の秋季大祭と11月23日の新嘗祭のとき神前に供えるとのことです。日本のお米は、日本人の命を、ずーと育んできた食べものです。大切にし、美味しくいただきたいですね。
秋は自然の実りのとき、ブドウ、栗、梨、りんご、そして柿、いちじく、自然の恵みに感謝しつつ、食の秋を楽しみましょう。
風呂敷を ほどけば 柿のころげけり 正岡子規
9月14日(金)に飯田橋駅前で『築土神社ご祭禮』が行われ、2つの神輿が出ました。
以前は一つの神輿だけで、参加する女性は神輿の後ろについて歩くだけだったそうです。今年から女神輿が追加されました。
東京区政会館には300人を超える担ぎ手が集まり、掛け声とともにスタートしました。都会の真ん中で神輿が練歩くのは不思議な光景ですが、担ぎ手の掛け声と威勢のよさに思わず気持ちが高ぶりました。
写真は、大人神輿と女神神輿です。(クリックすると、拡大表示します。)
暑さもようやく和らいできました。夕べには虫の音が聞こえてきます。
さて、築土神社ご祭礼です。
築土神社は、天慶3年(940年)6月、平将門公の首を祀り津久土明神(現大手町)として創建されたのが始まりといいます。
築土神社の隆盛と祭礼は大事な町の行事と、浄財を広く集め、地域の平和と安全を祈願して昭和32年に神輿が制作されました。
作は神輿製作の名人と言われた下谷神輿師、種谷豊次郎氏。平成元年には大修理を行い、製作時の気品と重厚さを取り戻しました。
祭礼9月14日~16日
9月14日(金)18:00~21:15 大人神輿・女神輿 東京区政会館前広場 発御
9月15日(土)10:00~17:00 今年は4年に一度の築土神社の「神幸祭」。氏子各町を巡行します。
9月16日(日)17:30~ 東京区政会館前広場で縁日。
下の写真は、飯田橋駅近くのホテルメトロポリタンエドモントのロビーに9月9日まで展示されていたお神輿と、九段北の築土神社本殿です。(クリックすると拡大します。)