焼酎は、体をクールダウンしてくれる、炭酸割りやロックの冷効果と、お湯割りや直燗の体を暖める温効果があります。もっと焼酎を楽しむために、それぞれの産地特有の酒器を紹介しましょう。
◆抱瓶(ダチビン)
沖縄を代表する酒器。上から見ると三日月型のユニークな形。別名「腰瓶(ガマクビン)」とも呼ばれ、昔、農夫たちが農作業に行くときに、腰に下げて携帯するため、内側が腰にフィットするこの形になったと言われています。
◆琉球ガラスの酒器
琉球ガラスは、戦後、米軍がもたらした大量の廃瓶を混ぜるため不純物が混在し、気泡が入ることで独特の味わいあるガラスになります。徳利やぐい呑み、水割り用グラスは清涼感があり、冷酒に最適。
◆カラカラ
徳利に注ぎ口がついたような沖縄の酒器。九州・沖縄地方では「貸せ」=「カラ」。お酒の席で、「カラカラ(貸せ貸せ)」と、あちこちで声がかかったことにちなんでつけられたと言われています。
抱瓶とカラカラ
(*大石結子さん著『食卓の教科書。』(優しい食卓発行)から引用しています)