テーブルコーディネートと食空間に興味のある方、ふだんの暮らしを素敵に過ごしたい方、
そんなあなたに読んでもらいたいコーナーです。毎月第2、第4金曜日に更新します。
お楽しみに!(※掲載内容によって多少前後する場合があります。)

#60 アイデアの話。

テーブルコーディネートがテーブルセッティングと違う点は、「そこで食事をする人の話が弾み、楽しく食事ができる空間をコーディネートする」ということ。

空間を作るアイデアは、あなたの周りにいくらでもあります。問題は、あなたが気付くか気付かないかということ。あなたの心に留まるかということなのです。雑誌でも、町のディスプレーでも、デパートの食器売り場でも、気になったテーブルがあったらちょっと時間をかけて眺めてみる。今は、モバイルカメラやデジカメを持ち歩いている人が多いので、撮影できれば撮っておくのもいいでしょう。でも、写真を撮ったことで満足し、記憶が薄れがちになることもあります。少し時間をかけて「じっと見る」方が、心に残るようです。

レストランで知らないナプキンの折り方に出会ったら、必ず何回か開いては折ってみて、その折り方を覚えて帰ります。それを、テーブルコーディネートの授業で生徒に伝えています。人に伝えると、自分の記憶にも残ります。

素敵なテーブルコーディネートに巡りあったら、今度はそれを実践してみましょう!同じ食器でなくても、自分が持っているもので真似してみることがポイント。たとえ同じ食器を使っても、その人なりの個性がスパイスになり、異なったコーディネートになるはずです。まずは人真似をして、自分なりに変えていけば、そのアイデアはもう自分のものです。

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「やさしく学ぶ テーブルコーディネート」のコーナーですが、今回をもちまして終了となります。ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。これまでの内容は「食卓の教科書。」にすべておさめております。この場で学んだことを活かしてご活躍いただければ幸いです。