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#23 和の食卓の話。(2)

和の食卓をセッティングするときは、物の数を奇数にすると言われています。奇数はアシンメトリー(左右非対称)になり、くずれた流動的な感じを表わすからです。これが和食の「わび・さび」。

つまり盆や膳の上に食器を置く場合、3または5。格式の高い本膳料理も、本膳の器は5、二の膳、三の膳の器は3、与の膳与の膳(四という字は「死」を連想させるため、「与」を使い「よのぜん」と読みます)、五の膳の器は1。すべて奇数です。

また和食器には「陰と陽」があります。丸皿は陽、深皿(正方形や長方形)は陰。浅皿は陽、深皿は陰。この陰陽を組み合わせることでテーブルにリズム感を出します。陽の皿だけ、陰の皿だけというコーディネートにならないよう気をつけましょう。

これらを踏まえて、個性的な現代の和のコーディネートを表現してみましょう。

花器も徳利や猪口、酒升、湯のみなどの純和風テイストを使うと、それだけで素敵なテーブルコーディネートになります。

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(*大石結子さん著『食卓の教科書。』(優しい食卓発行)から引用しています)