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*その20、ひな祭り

 「ひな祭り」は五節供の一つです。五節供とは、江戸時代に公式に法制化された式日のこと。5日ある中の一日です。3月初めの巳の日のことだったので「上巳(じょうし)の節句」というのですが、もともとは身の汚れや不浄を人形(ひとがた)に移して水に流した行事が起源です。雛を川に流す、流し雛の姿がひな祭りの原型なんだそうです。


 可愛らしい人形道具で遊ぶ「ひいな遊び」と結びついて、江戸時代には女性の成長を祈る女の子の節句として雛人形を飾るようになりました。美しい雛人形が作られ、調度品が増え、現在のような段飾りになったのは元禄時代のことです。

 お供えには、桃花酒、よもぎ餅、白酒、蛤などありますが、どの食べ物にもちゃんと意味があるのです。桃は魔をはらう神聖な木、強い生命力の象徴とされています。

 ひし餅のグリーンはよもぎのお餅の色です。よもぎの香りは邪気をはらいます。室町時代から、お祝いの席で用いられるお餅でもありました。

 春の初めに海岸や山へ重箱を持って遊びに行き、神に供物を捧げ共飲共食をした儀礼が、蛤を飾ったり、ごちそうを食べる習慣として今に残っているそうです。


 ひな祭りカラーは、日本の春の色。目にするだけで心がリフレッシュするとともに、優しい気持ちになる組み合わせです。

 「これからも元気で過ごせるようにという」深い願いが色に込められていたのですね。

 春のお菓子においしい日本茶を入れて、ティーパーティーでもひらきましょうか?

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※優しい食卓では桃の節句にふさわしい須はら飾りの販売をしています。雛人形や犬筥、掛飾りなど豊富に取り揃えています。ご自宅にお一ついかがですか。