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*その19、行ってきました!「テーブルウェアフェスティバル2013」

 今年のテーブルウェアフェスティバルもたくさんの人で大盛況でした。にぎわう会場で印象的だったできごとです。

 お客さんの多くは主婦とみられる女性だったのですが、その中に、制服姿の高校生があちこちでスマホのカメラを作品に向けたり、楽しそうに話し合っている姿がちらほらありました。あれ?あそこにも、ここにも。

 田部はコンテストの作品をがっつり観察しながらメモを取っている、男の子3人グループに注目。思わず声をかけ、会話に割り込んでしまいました。

 

田:「みんな制服着ているってことは、高校生ですか?」

若者1:「そうです。学校の授業で来ています。調理とかそっちのコースなんで。」

田:「すごーい!将来、板前さんとかパティシエになろうとしているんですか?」

若者1・2・3:「はい」

田:(コンテストに展示されている鉢状の焼き物の作品を指して)「あの......、教えていただきたいんですけど、この器、盛るとしたら、なにを載せたらいいんでしょうかね?」

若者2:「大根が、いいんじゃないかと思います。」

田:「ええっ?もしかしてぶり大根とかふろふき大根ですか?わたしは、ラーメンとか、思い浮かべてました!」

若者3:「あ、ぼくも丼系だと思いました。でもつゆ物は持ちにくそう」

田:「普段から自分でも作るんですか?ぶり大根とか、丼ご飯とか」

若者:「はい。よく作りますよ」(会話はずーっと続く......。)

 

 「ゆとりある生活を楽しむたおやかなマダムのたしなみ」。それが今までわたしが持っていたテーブルコーディネートに対してへのイメージです。お料理や生活空間を楽しくする家事は尊い仕事だけど、女性のものとばかり思い込んでいました。

 日本の食文化を担う次の世代にとっては、仕事や家事やその分担の性差など問題でないではないのだなあ。主婦だけの楽しみだと思っていたテーブルコーディネートへの認識が覆されるできごとでした。

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