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*その46、大好きなおこめの話

「こめ語り」(浅見悦子・著)という本が出版されました。

 こめ。口にすれば、たった二文字の短い単語ですが、食べ方ひとつをとってもいろんな楽しみ方があります。
 炊き込みご飯、混ぜご飯、かけご飯、のっけご飯、おにぎり、おむすび、お茶漬け、おじや、ねこまんま、雑炊、お粥、どんぶり、すし......。
 炊き込みご飯のページを開くと、それぞれの季節の素材との組み合わせ例と説明があげられています。春と夏の欄には、グリンピース、たけのこ、鯛、ふきと油揚げ、そら豆と桜えび、山菜、はまぐり、新しょうがと油揚げ、たこ、あさり、わらびと生しいたけ、えび、じゃことにんじんとさやいんげん、鮎、山菜と豚肉、新茶......。幅広いバリエーションの数に改めて驚きを感じます。
 四季によってさまざまな食材と組み合わせ、米とともに私たちは生きてきたのだなあ。
 米の歴史や米にまつわる儀礼や風習、身近な飯料理の具体例から日本全国47都道府県の郷土料理や農業、米にまつわる伝統の紹介まで、「こめ」のすべてを紹介しながら、日本の食文化を愛情たっぷりに考察した本です。
 一回一回の食事を大切に食べようという気持ちがわいてきます。毎日の食事作りも楽しくなります。

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