きゅうり、トマト、なす、瓜、枝豆、とうもろこし、ゴーヤ、かぼちゃ......。この夏はふんだんに野菜をいただきました。ご近所に農家や家庭菜園をしているお宅が多いのです。たいへんありがたいことです。
でもただひとつ困ることがあります。いっときにいろんな方から同じ野菜をいただくのです。「なすが来たっ!」と大喜びしていると、つぎつぎに別のお宅から、またなすをいただく、という感じです。同じ野菜を使った料理のバリエーションを考えるのが一苦労です。
このところ頻繁に作るおかずは「なすのしぎ焼き」です。なすの皮をむいて、縦に3つくらいに切り、油を引いたフライパンで焼くだけのシンプルなお料理。ふつうは味噌味ですが、田部家ではおろし生姜とお醤油でいただきます。
とれたてのなすは熱を加えるととろけるように柔らか。ジューシーで甘くなり、熱いご飯にもビールにも合います。あんまり食が進むので、一人2個ぐらいは余裕で食べられます。
「しぎ焼き」にしても揚げ物にしても、夏の食事は、1人分づつ盛りつけるよりも大皿にどっさり載せて、銘々の小皿でお醤油や薬味をつけて食べるほうがだんぜん食が進みます。

食器棚を整頓したときにでてきた、普段は使わなかった大皿を取り出して、日ごとに順番に盛りつけています。同じ料理を週に何回か繰り返しても、お皿が違うと別のお料理みたいに喜んで食べてもらえるから不思議です。(田部の家族が単純なだけ?)