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*その6、和食の基本は一汁三菜

 暑さのせいか、最近、お皿や茶碗がよく割れます。先日も赤い絵のついた小鉢を落としてしまいました。洗っている最中に泡がよく切れておらず、手が滑りました。
 割れた小鉢はいただきもので、もともと6枚セットだったものです。1枚欠け、2枚欠け......とどんどん割れて、今回の破損で残りは2枚です。3人家族なので一枚足りなくなってしまいました。
 代わりの器を探しながらふと、食器棚の入れ替えをしてみようと思い立ちました。
 田部家ではこの数年で、家族は少なくなるし、それぞれの食べる量も減りました。それなのに食器棚の中はぱんぱん。食器棚の中を見直すいいチャンスだと思いました。

 そもそも、どのくらいの食器があれば、日ごろの食卓に足りるのでしょう。

和食の基本は一汁三菜です。
飯碗・汁椀以外に、主菜の取り皿としても応用できる縁のある皿と少し深さのある平鉢、それと小鉢。その三種類を用意すれば、だいたいのメニューに対応できそうです。
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 ちょっとジーンとくる一節を発見しました。
『「お茶碗」「お椀」「お箸」。この基本の三点セットは、自分の手に合ったものが使いやすい。だから、大人と子ども、男と女で、それぞれ大きさが違うのです。』

 家族それぞれにMy茶碗とMyお箸が決まっていて、大きさや重さが手になじんだ食器をつかって毎食を食べているって、あたりまえのことなんですが、よーく考えてみると、とても特別な文化なんではないかと思います。役目を終えた古いお茶碗たちを片付けながら気がつきました。
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