日によって、お箸 の下に横位置にセットされていたり、右にあったり左にあったり。ときには、お皿が配られたあとにスプーンだけ後から手渡しだったり。
食卓にナイフとフォークを並べるとき、はた?と、手が止まってしまいます。
「親子で学ぶ食卓の基本」(女子栄養大学 香川芳子 監修 優しい食卓 編) に、この件についてもすっきり明快なアドバイスが書かれています。

「右利きの人なら右手に包丁を持って、左手で素材をおさえますよね。この ポーズが基本の形。中央に料理の皿を置いたら、あとは脇役」
ナイフが右を基本ポジションとしますからバターナイフも右です。
右手のほ うが便利なものは右に、左の方が都合いいものは左に、使う順番に外から並べ ます。
パンは左奥だと取りやすいし、飲み物はナイフを置いて右手で持つこと になるので右奥になります。グラスの場所は右奥で、朝食のコーヒーカップもグラスの応用と考えて右奥です。

フォークだけをセットするパスタランチの場合は、お皿の右側に置いてもいいそうです。
なるほど!
洋の東西を問わず、食器の並べ方って、食べる動作を自然に行えるように、 少しづつ時間をかけて決めごとになっていったのか......。
食器のポジションは、 ちゃんと意味のある場所なんですねっ。
たくさんの人が、いっせいに同じ食事をするには、食器の種類や置き場所が決まっていたほうが効率いいです。料理は手早く盛られて熱々のと ころをタイミングよく口に運ぶのが美味しいに決まってますもんね。
