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*その35、平安王朝の色遣いで優雅な気分に

 10月3日に開催された「和の生活文化セミナー&しつらえ」セミナーにでかけました。  第一回目のテーマは「月の秋と虫の声」です。

 講師の丸山洋子先生のお話は月と日本人の関わりから始まりました。自然と共存してきた日本の文化がどれだけ独特で、今世界から注目を受けているかということを知ることができました。

 なかでも「重ね色目」という平安時代の色の楽しみ方のお話が心に残りました。位が高い人は、襟やすそ、袖口に四季おりおりの自然の色を重ねて楽しんだそうです。

 重ねの色目は御簾や籠などのインテリアにも応用され、その組み合わせは今も文献に残っています。重ね色目のなかの一つ「移菊」を応用した丸山先生によるテーブルコーディネートの実物を会場で見ることができました。

 濃いピンク、鮮やかなグリーンと深くて黒に近いグリーン、パープル、オレンジ、など、「え?こんなにいろいろ使ってなじむのかしら?」と思う意外な色が置かれていました。

 一色一色は個性的な色なのですが、集合すると見事に融合しています。華やかだけど落ち着きがある美しいテーブルコーディネートでした。

 「日本の古典の色をお手本にすると、いつもどおりの自分の色感とはまったく別のものが出来上がり新鮮でした」丸山先生のお言葉がとても胸に響きました。

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※次回の「和の生活文化セミナー&しつらえ」セミナー第二回目「年初月の新年」は2013年12月12日(木)です。詳しくはこちらをご覧ください。